W-type拡大装置(ポータータイプ)、クワドヘリックスBLOG

こんにちは、東京都千代田区の矯正歯科専門医院・神保町矯正歯科クリニック院長の東野良治です。

 

今日は「W-type拡大装置(ポータータイプ)、クワドヘリックス」についてお話します。*jo_023A

 

本院で使用するW-type拡大装置は「緩徐拡大装置」、「固定式矯正装置」です。

(緩徐拡大装置の対義語は急速拡大装置です。)

 

W-type拡大装置≒クワドヘリックスです。

 

ほぼ同じ装置という理解で問題ありません。

 

左写真;クワドヘリックス右写真;W-type拡大装置(ポータータイプ)

(イラスト) クワドヘリックス(イラスト) W-type拡大装置(ポータータイプ)

ASOインターナショナルさんの写真をお借りしています。*142-02-c1

 

構造上の違いはループ(クルクルした部分)が有るか否かです。

 

機能上の違いはほとんどありません。

 

あえて違いをいえば以下の通りです。*free-animation13.gif.pagespeed.ce.1MS7YBRzP4[1]*free-animation13.gif.pagespeed.ce.1MS7YBRzP4[1]

 

クワドヘリックスの特徴(W-type拡大装置と比較して)

・ループが入っているため、ややライトフォース(弱い力)となる

・ループが入っているため、清掃性が悪い。

 

上記の他にほとんど違いはありません。

 

 

 

▶側方拡大装置

使用目的は歯列を側方にゆっくり拡大することです。

 

スペースを獲得する5つの方法の一つです。

 

W-type拡大装置がよく分かる動画をご覧ください。(動画はクワドヘリックスです。)サルのクリック


歯列が側方拡大される様子がわかると思います。

 

この装置は、固定式タイプのため患者様ご自身で取り外すことができません。

(*他の側方拡大装置に床矯正装置=拡大プレートがありますが、こちらは患者様ご自身で取り外せる可撤式タイプです。)

 

そのため、確実な側方拡大を期待することができるというメリットがあります。

 

それでは、実際の症例を見ていきましょう。

 

 

▶側方拡大は子供の症例に効果的です。

初診時年齢10歳の女の子です。

 

写真をご覧いただければわかりますが、上顎両側犬歯(真ん中から3番目の歯)が萌出するスペースが足りません。

 

「W-type拡大装置(ポータータイプ)」で歯列を側方拡大後、ワイヤーによる表側矯正にて配列を行った症例です。

 

治療前

(症例) クワドヘリックス治療前1 (症例) クワドヘリックス治療前2

治療経過「W-type拡大装置(ポータータイプ)」

(症例) クワドヘリックス治療中1 (症例) クワドヘリックス治療中2

治療後

(症例) クワドヘリックス治療後1 (症例) クワドヘリックス治療後2

 

 

小児期であれば比較的簡単にスペースを獲得することができるため、治療の難易度は高くありません。

 

 

 

▶まとめ

W-type拡大装置(ポータータイプ)は側方拡大によってスペースを獲得したい症例に適しています。

 

患者様ご自身で取り外しができない(固定式矯正装置)ということが治療上のメリットとなり、確実にその効果を見込むことができます。

 

また、ヘッドギアなど他の装置や表側矯正などとの同時使用が可能です。

 

目的の異なる複数の装置を同時使用するメリットは大きく、効率的な矯正治療プラン立案に役立ちます。

 

今も昔もこれからも、大活躍する矯正装置と言えるでしょう!

*04-119A

 

 

 

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院長:東野 良治

歯学博士・矯正歯科専門医である東野良治院長が対応いたします。些細なことでも構いません。お気軽にご相談ください。

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投稿日:2015年10月19日  カテゴリー:大人の矯正治療, 子どもの矯正治療, 歯並び・かみ合わせ・矯正治療, 症例

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