顎間ゴム(intermaxillary elastic、elastic)とは!GLOSSARY
こんにちは、東京都千代田区の矯正歯科専門医院・神保町矯正歯科クリニック院長の東野良治です。
本院のHPは、矯正治療にご興味のある方々から毎日多くのアクセスをいただいています。
極力平易な表現を心がけていますが、文章が成立するためにはある程度、専門用語の使用が必要となります。
そこで、どうしても使用が必要となる専門用語を説明する矯正歯科用語集を少しずつアップしていきます。
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本日は
▶「顎間ゴムとは?」です。
「顎間ゴム」は「上顎と下顎にかけるゴムのことを指します。」
言葉でわかりにくい方は下のイラストを参照してください。
顎間ゴムは小林フックやブラケットのフック、ワイヤー上のフック、リンガルボタンなどに引っ掛けます。
▶矯正治療場欠かせない顎間ゴム
顎間ゴムの使用方法は多々あり、同じ症例であったとしても治療ステージによって全く違った使い方をします.
治療の成否にかかわるほど重要だといってよいでしょう
顎間ゴムを使用したいくつかの動画をご覧ください。
①顎間ゴム使用例(前歯部開咬)
②顎間ゴム使用例(臼歯部鋏状咬合)
③顎間ゴム使用例(小臼歯部開咬)
④顎間ゴム使用例(上下正中線修正、Midline Correction)
この他に「Ⅱ級ゴム」、「Ⅲ級ゴム」というよく使われる用語があります。
「Ⅱ級ゴム」とは上顎前歯部(前歯)と下顎臼歯部(奥歯)に顎間ゴムをかけることを指します。
以下のイラストを参照してください。
(イラストはインビザラインにⅡ級ゴムをかけたものです。)
「Ⅲ級ゴム」とは上顎臼歯部と下顎前歯部に顎間ゴムをかけることを指します。
以下のイラストを参照してください。
(イラストはインビザラインにⅢ級ゴムをかけたものです。)
顎間ゴムを「使用するか?使用しないか?」「どこに引っ掛けるか?」「1日何時間使用するか?」「何か月使用するか?」は症例によって、また治療メカニクスによって大きく異なります。
症例によっては、治療の成否・仕上がりの美しさにも大きく影響を及ぼします。
治療上重要なものだということを覚えておきましょう。
*「インビザライン」とは「マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置」の1つです。
投稿日:2018年10月18日 カテゴリー:矯正歯科用語集