第74回日本矯正歯科学会in福岡に参加しました。3日目BLOG
こんにちは、千代田区の矯正歯科専門医院・神保町矯正歯科クリニック・院長の東野良治です。
本日は、学会3日目です。
帰りの飛行機の関係で、午前中のセミナーに参加し、その後商社展示を見学し帰路へ着くこととしました。
参加したセミナーは「バイオメカニクスを考慮した効率的な歯の移動メカニクスの提案」というものです。
簡単に言うと歯を効率的に動かすために工夫しましょうというものです
1つ目はブラケットに関してです。
ブラケットとワイヤーとの摩擦を低減したフリクションフリーブラケットの紹介です。
本院で用いているセルフライゲーションブラケットもフリクションフリーブラケットの一つです。(現在、当院では前歯部にInVu miniという小さく目立ちにくいセラミックブラケットを、小・大臼歯部にクリッピーCおよびクリッピーチューブというセルフライゲーションブラケットを主に用いています。)
フリクションフリーブラケットがすべてにおいて優れているわけではありませんので、誤解をしないでください
しかし、スライディング・メカニクスを利用して歯の移動を行う時、その機能はいかんなく発揮されます。
問題はどのメーカーのセルフライゲーションブラケットも大きいということです。(残念ながらデカいです。)
(デーモンブラケット、クリッピーC、、クリアティ、トゥルークリアなど)
この問題が解決されれば、爆発的に普及すると思います。
2つ目はインプラント矯正です。
(正確には、歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正歯科治療のことです。)
歯科矯正用スクリューを用いれば、どんな症例でも治せるわけではありません。
しかし、これまで矯正治療単独では難しかった症例を治せるようになったり、治療期間の短縮が行えたり、何より効率的な歯の移動を行えるようになりました。
インプラント矯正の出現によって、これまでと違った診断も行われるようになりました。
まさに、矯正界の一大革命だと言えます。
3つ目はフォースシステムです。
歯の移動をコントロールするうえで大切な抵抗中心を意識し、フォースシステムを組みましょうということです。(説明しきれませんので、これ以上は割愛します。)
これといった新しい内容のセミナーではありませんでしたが、非常にまとまっており勉強になりました。
セミナー後、商社展示コーナーに移動しました。
毎年、各社の新製品を見ることも学会の楽しみの一つです。
今年も口腔内スキャナーを見て回りました。
今年本院で導入したiTero(アイテロ)を超えるものはまだないというのが今回の感想です。
(逆に導入直後にもっといいものが出たら困りますが。。。)
来年の日本矯正歯科学会は徳島です。
また、来年の学会にも参加したいと思います。
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投稿日:2015年11月20日 カテゴリー:学会・セミナー