矯正装置装着後の注意事項BLOG
こんにちは東京都千代田区の矯正歯科専門医院・神保町矯正歯科クリニック院長の東野良治です。
本日は矯正装置装着後、皆様にお話している注意事項についてお話いたします。
▶注意事項は4つのみ
これまで、矯正装置装着後に多くの説明をしていた時期もありますが、最終的に残ったのはたった4つの事項です。
矯正治療の通院は通常月1回です。
この4つのことを聞いておけば、その他のことは1か月もたてば勝手に解決しています。
(少し言い過ぎな気がしますが、実際はそうなります。)
▶① 一番大切なのは歯磨きです。
「正しい方法で、毎食後きちんと行う習慣が大切です。
お子様の場合は、1日1回、保護者の方のチェックをお願いいたします。」
歯磨きは矯正治療の有無に関わらず、最重要事項です。
これを怠れば、例え毎月歯科医院で歯のクリーニングを受けようとも簡単にむし歯になってしまいます。
いまどきこのような状況になる人に遭遇したことはありませんが、少しインパクトのある動画をご覧ください。
(ブラッシングの悪い患者様にお見せすることがあります。こうはなりたくないですね。)
▶② はずれることがあります。
「装置の性質上、接着した装置(ブラケット、ブレース)がはずれることがあります。なにかおかしいと気づいたら、お気軽にご連絡ください。かたい食べ物やべたつく食べ物によってはずれることもありますので、お気をつけください。」
矯正装置は歯の表面に歯科用接着剤にて接着します。
矯正装置は一生涯、歯の表面につけているものではありません。
歯列がきれいになれば、歯の表面から外します。
外れないほど強力な力で接着していては後々困ってしまいます。
そのため、「外れにくく、外れやすい」絶妙な強さで歯の表面に接着しているのです。
接着力の問題だけでなく、外れやすい咬合状態の患者様もいらっしゃいますので注意が必要です。
この際、工夫が必要となるでしょう。(⇒関連ブログ 「矯正装置(ブラケット、ブレース)が外れやすいケース」)
▶③ 口内炎ができることがあります。
「約2人に1人の割合で口内炎ができることがありますが、通常2週間ほどで治り、それ以降はできにくくなります。装置があたって痛いときは、装置にワックスをつけてしばらく様子をみてください。傷になってしまって痛いときには、お電話の上、来院してください。装置が当たらないように調整いたします。」
矯正治療前、歯の表面はツルツルです。
それが、矯正装置(ブラケット、ブレース)が付いた直後、とがった突起物の塊になるのです。
お口の粘膜もびっくりして口内炎になるもの仕方がないことです。
しかし、お口の中は適応能力が高く、2週間もすればすっかり治ってしまうのです。
通常それ以降は口内炎になりません。(体調不良で、免疫力が低下している場合は再発することがあります。)
口内炎ができた場合、矯正装置にワックスをつけて様子を見るのが一般的な対応です。
後は、時間が解決してくれます。
口内炎ができた際の対応がよく分かる動画をご覧ください。
▶④ 数日間は歯が浮いたような感じがすることがあります。
「この違和感は、歯が動き始めた証拠で心配ありません。通常3日~1週間ほどでおさまります。痛みがつらい場合には、処方した鎮痛剤をお使いください。市販の鎮痛剤も効果があります。」
痛みがあったからといってびっくりしないでください。
このお痛みは、何もしていない時には生じません。
食事、咬合時など歯に力が加わったときに発生します。
個人差はありますが、3日~1週間をこえれば何事もなかったかのように元に戻ります。
これが原因で矯正治療から脱落する人もいませんので、ご安心ください。
▶まとめ
注意事項がたった4つで大丈夫なのかと思われる方もいるでしょう。
もちろん何かあれば、電話で直接お問い合わせいただくように患者様にはお伝えしています。
しかし、電話が鳴ることはほとんどありません。
無駄なく、かつ頭にも残る厳選した注意事項です。
もう覚えていただきましたでしょうか?!
歯並びでお悩みの方は是非ご相談ください
歯学博士・矯正歯科専門医である東野良治院長が対応いたします。些細なことでも構いません。お気軽にご相談ください。
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投稿日:2015年10月26日 カテゴリー:よくある質問, 口腔衛生・予防歯科