こんにちは、千代田区の矯正歯科専門医院・神保町矯正歯科クリニック・院長の東野良治です。
矯正治療では、やむにやまれず大人の歯を抜くことがあります。
「抜歯矯正」と呼ばれる治療です。(便宜抜歯)
抜歯矯正の良し悪しは今回、割愛します。
抜歯矯正では通常小臼歯と呼ばれる真ん中から4番目か5番目の歯を抜歯し、歯列を整えます。
もちろん、症例により他の部位の抜歯を行うこともありますが、犬歯(真ん中から3番目の歯)抜歯はまずまずもってありません。「全く可能性がないわけではありませんが、よほどの理由がない限りありません。逆によほどの理由があればあり得ます。」
なぜでしょうか?
①犬歯の寿命は長い
②犬歯の機能は重要
「犬歯」は最も歯根(歯の根っこ)が長く、最も寿命が長い歯の一つです。
わざわざ、寿命が長い歯を抜く理由はないでしょう。
また、歯の機能面で考えても食物を噛み切るには必須の歯といってよいでしょう。
他にも理由はありますが、以上の2点で便宜抜歯に選ばれない歯とみなされているのです。
八重歯はどのように治療するか?
八重歯の症例は次の写真のように治療を行います。(犬歯ではなく、小臼歯を抜歯)
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治療期間;20か月
使用装置;マルチブラケット装置(表側ワイヤー矯正)
まとめ
矯正治療で最も大切となるのは、「診断」です。
精密検査で出揃った資料に基づいて、総合的に判断し、診断を行います。
この総合的な判断の中には、症例ごとのオーソドックスな治療法というものも存在するのです。
その一つが今回の、「八重歯の症例で八重歯を抜くことはまず無い」というものなのです。
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投稿日:2023年12月12日 カテゴリー:大人の矯正治療, 子どもの矯正治療
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