喫煙と矯正治療の関係についてBLOG
こんにちは、東京都千代田区の矯正歯科専門医院・神保町矯正歯科クリニック院長の東野良治です。
一見関係ないのではと思われる方も多いかと思いますが、実は関係があります。
しかも、その関係は良くない方です。
▶知らないうちに喫煙者!受動喫煙!!
日本人の喫煙者率は20.9%です。(JTの2013年「全国たばこ喫煙者率調査」)
多いと感じますか?少ないと感じますか?
ちなみに私は非喫煙者ですが、意外に少ないな!と感じました。
しかし、自分はタバコを吸わなくても喫煙と同様の健康被害を被ることがあるのです。
それが、受動喫煙です。
受動喫煙とはみなさんご存知かと思いますが、喫煙者の煙草の煙(副流煙)を吸い込むことによる間接的な喫煙のことを指します。
周りに喫煙者がいる方だけでなく、駅や飲食店などで喫煙している人の煙を吸うことにより受動喫煙しているため、すべての人にとって無縁ではないのです。
▶末梢の血管が収縮する。虚血状態!歯の動きが悪い?
喫煙による健康被害が様々あることを皆さんご存知ですね。
「癌、気管支炎・肺気腫などの呼吸器疾患、狭心症・心筋梗塞などの循環器疾患、流産・早産・胎児への影響、歯周病などの歯科疾患」など、不健康嗜好品の王様といわれています。
様々な害があるといわれていますが、今回はタバコの成分の一つニコチンを中心に話を進めます。
矯正治療をするうえで、ニコチンが最も悪影響を及ぼすと考えられている作用は「局所の血管収縮を起こさせる」ことでしょう。
なぜなら、歯が動くためには歯周囲の代謝が活発である必要があるからです。
ニコチンによって局所の血管が収縮してしまうと、代謝を活性化させる成分が集まりにくく、それにより歯の動くスピードに影響を及ぼします。
つまり治療期間が長くなる可能性が高まるのです。
また、喫煙者特有の血色の悪い歯肉は、審美的にも良くありません。
▶まとめ
喫煙による健康被害には様々なものがあり、歯周病などの歯科疾患だけではなく、矯正治療にも関係しています。
歯が動かなくなるわけではありませんが、歯の動きは遅くなるかもしれないという知識は持たれていた方が良いですね。
歯並びでお悩みの方は是非ご相談ください
歯学博士・矯正歯科専門医である東野良治院長が対応いたします。些細なことでも構いません。お気軽にご相談ください。
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投稿日:2015年10月11日 カテゴリー:よくある質問, 口腔衛生・予防歯科