口唇閉鎖力測定器「りっぷるくん」~MFT一般診査BLOG
こんにちは、東京都千代田区の矯正歯科専門医院・神保町矯正歯科クリニック院長の東野良治です。
本日は、口唇閉鎖力測定器「りっぷるくん」についてお話いたします。
突然ですが、お母さんに質問です。
普段、お子さまのおくちがポカーンと開いていませんか?
心当たりがある方は、ここから先を読み進めてください。
▶口唇閉鎖不全症→お口がポカーン!!
「口唇閉鎖不全症」とは安静時に口唇が開いている状態を指します。
もっと簡単にいうと、テレビを見ているときなどのリラックスしている際に、お口がポカーンと開いている状態のことを指します。
お口がポカーンと開いている子は口呼吸であることが多く、人間本来の呼吸「鼻呼吸」からどんどん遠ざかっていくことになります。
お口が開いてしまう原因の一つに口唇閉鎖力の弱さが考えられます。
(*すべての原因が口唇閉鎖力の弱さによるものではありません。)
これまで、口唇閉鎖力の測定は原始的なバネばかりを用いるのが一般的でした。
あってもよさそうなのに無かった測定器。
それが、「りっぷるくん」です。
これまでのバネばかりとは異なり、測定誤差が少なく、簡易に行える構造をし、わかりやすいデジタルで数値を表示します。
(*出典はSHOFUりっぷるくんパンフレット)
▶口唇閉鎖力測定時の大切な条件
1)測定時の「引っ張る方向」による誤差をできるだけ少なくする
検査で最も大切なことは測定方法の規格化。それに伴うデータの再現性です。
要するに、誰が何度測定しても同じ結果にならなくてはいけません。
そのための規格化です。
「りっぷるくん」の測定軸上部にはLEDを照射する構造を有しています。
その光を患者様の鼻下点付近に照射された状態を保ちながら測定を行います。
これは、測定時の引っ張る方向の誤差を少なくすることを意図しています。
(*出典はSHOFUりっぷるくんパンフレット)
2)毎回同じ位置で測定が可能な「りっぷるボタン」
測定ボタンは同じ形態をし、同じ位置に装着される必要があります。
測定には必ず専用の「りっぷるボタン」を使用し、測定条件の統一を行います。
▶まとめ
検査、と聞くとハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、病態を評価するためには必要不可欠です。
また、治療の効果を確認するためにも大切なことだといえます。
今回ご紹介しました「りっぷるくん」は口唇閉鎖力の検査を容易にしました。
レントゲンや採血などと違い、生体為害性もありません。
「りっぷるくん」が普及することにより、口唇閉鎖不全の評価が容易になり、「お口をポカーン」と開けたお子様が少しでも減ることを願っています。
*口唇閉鎖力測定値はMFT(口腔筋機能療法)を行う上で重要な指標となります。
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投稿日:2016年6月30日 カテゴリー:MFT(口腔筋機能療法)