不正咬合の内訳BLOG
こんにちは、東京都千代田区の矯正歯科専門医院・神保町矯正歯科クリニック院長の東野良治です。
矯正相談時に、「私のような歯並びは多い方ですか?」という質問をよく受けます。
今日は、不正咬合の内訳についてお話します。
日本人の不正咬合の調査は、厚生労働省が歯科疾患実態調査の一部として行われてきました。
日本人の不正咬合の内訳は以下の通りです。
平成17年歯科疾患実態調査より
言葉の説明は後に回しますが、
叢生(歯がガタガタ)の割合が際立って多いことがわかります。
日本人の顎の大きさが小さいor歯が大きいことが示唆されますね。
次に、上顎前突(出っ歯)・空隙歯列(すきっぱ)が続きます。
お子さんの矯正相談をしていると、上顎前突・反対咬合の割合がもう少し多い印象です。
実際の分布と来院される患者さんの分布は違いますね。
< 用語について>
叢生(そうせい)・・・
歯がガタガタしている状態を指します。
歯を支えるあごが小さいのか、歯が大きいのか、そのどちらもなのか。
「歯を支えるあごの大きさ < 歯の大きさのバランス」
の時に生じます。
上の歯が下の歯よりもかなり前方にある状態を指します。
出っ歯と呼ばれることもあります。
歯だけに問題がある場合、骨格に問題がある場合、
その両方に問題がある場合があります。
口が閉じにくく、口呼吸の原因になったり、転倒時に
外傷が起こる確率が高いといわれています。
空隙(くうげき)歯列・・・
「すきっぱ」と呼ばれることもあります。
叢生の逆で、
「歯を支えるあごの大きさ > 歯の大きさのバランス」
の時に生じます。
舌が大きかったり、歯が足りない(永久歯の先天欠如)
場合にもおこることがあります。
開咬(かいこう)・・・
上と下の歯が当たらず、かみ合っていない状態を指します。
前歯に起こることが多いです。
その場合、前歯で物をかみ切れません。
奥歯でしっかりかんだ時に、下の前歯が上の前歯に隠れて
見えない状態を指します。
咬み合わせが深いとも言われます。
下あごの運動が制限され、顎関節に負担をかけることが多いです。
下の前歯が上の前歯より前に来ている状態を指します。
いわゆる、「受け口」と呼ばれるものです。
歯並びでお悩みの方は是非ご相談ください
歯学博士・矯正歯科専門医である東野良治院長が対応いたします。些細なことでも構いません。お気軽にご相談ください。
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投稿日:2014年8月10日 カテゴリー:☆☆人気ブログ☆☆, よくある質問, 大人の矯正治療, 子どもの矯正治療, 歯並び・かみ合わせ・矯正治療