セラミック製の被せ物が入っていると矯正治療期間が長くなる?!BLOG
東京都千代田区の歯列矯正専門医院・神保町矯正歯科クリニック・院長の東野良治です。
今日のテーマは、「セラミックの被せ物」についてです。
社会人になってから「歯の大切さに気が付く」方は多いと思います。
その際に、「歯並びをよくする」、「金属の詰め物を白いセラミックにする」というのが良くある選択肢です。
①しばらく歯医者に通っていなかったので、まず虫歯治療を優先し一般歯科医院に行く。その後、矯正歯科医院へ行く
答えはどちらも正解ですが、①の場合はひとつ注意していただくことがあります。
非常に大切なことです。
それは、一般歯科医院の先生にこれから矯正治療を始めると伝えていただくことです。
このことを伝えずに虫歯治療を行うと、虫歯治療を行った歯に白いセラミック製の被せ物や金属製の被せ物を入れることになります。
これが無駄になることがあるのです。
セラミックは見た目の美しさだけではなく、歯垢のつきにくさや着色のしにくさにおいても優秀です。
ただその優れた表面性状が、矯正治療においてネックになる場合があるのです。
それは、ブラケットなどの歯に接着させる矯正装置が外れやすいということです。
もちろん、それを防ぐためにセラミック表面に特殊な薬品を塗布しますが、それでも矯正装置が脱離しやすいのです。
たびたび、矯正装置が脱離すると矯正治療の進行状況に悪影響を及ぼし、本来予定している治療期間よりも長くかかってしまいます。
そのため、矯正治療中は、虫歯治療した歯にセラミック製の被せ物を入れるのではなく、一時的にプラスチック製の被せ物(仮歯、TEK、テック)を入れることが多いのです。
矯正治療終了後、お好みの材料の被せ物(セラミック、金属、硬質レジン)を入れていただくのです。
また成人矯正では、症例によって大人の歯を抜歯しないと治療できない場合があります。
(すべてのケースではありませんよ。)
抜歯する歯を虫歯治療してもしょうがないですよね。
②の「矯正歯科専門医院にまずかかる」場合、矯正治療前の精密検査で虫歯治療・抜歯の有無も含めて、治療プランを立てることができます。
もし、「歯並びをよくしたい」という希望がある場合は、まず矯正歯科専門医院にかかられることをお勧めします。
①、②どちらからでないとダメということはありませんが、治療に無駄が生じないほうがいいですね。
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投稿日:2015年9月17日 カテゴリー:よくある質問