こんにちは、東京都千代田区の矯正歯科専門医院・神保町矯正歯科クリニック院長の東野良治です。
先日、東京医科歯科大学矯正科母体のスタディクラブに参加しました。
(今春から会計理事になったため、毎回必ず参加です。)
今回は東京医科歯科大学顎口腔外科学分野講師の丸川恵理子先生をお招きし、講演を行っていただきました。
テーマは「自家歯牙移植と矯正治療」です。
「自家歯牙移植」とはその名の通り、自分の健康な歯を自分の歯の無い部分に移植することです。
「自家歯牙移植」に用いる健康な歯の候補は、「①親知らず」「②矯正で抜く歯」です。
①親知らず
移植可能な親知らずは、綺麗に抜歯できる比較的しっかり萌出しているものに限ります。
②矯正で抜く歯
矯正治療では叢生(歯がガタガタ)が大きい場合、上顎前歯の突出(出っ歯)が大きい場合にはやむにやまれず、歯の数を減らす場合があります。
これを便宜抜歯といいます。
この便宜抜歯で抜いて捨ててしまう歯を、歯の無い部分に移植するというものです。
無駄がないですね。
このように①②とも歯の有効利用になります。
近年、自家歯牙移植の手法も確立し、5年生存率は90%・10年生存率は80%で推移しているとのことです。
天然の歯であることから歯根膜構造があるなど、インプラントには無い利点も兼ね備えています。
歯の欠損部には従来のインプラント、ブリッジだけではなく、自家歯牙移植も選択肢の一つとするのも有用ではないかと思います。
とはいえ、自家歯牙移植を行える医療機関が少ないのが悩みどころです。
歯並びでお悩みの方は是非ご相談ください
歯学博士・矯正歯科専門医である東野良治院長が対応いたします。些細なことでも構いません。お気軽にご相談ください。
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投稿日:2015年7月9日 カテゴリー:その他, 学会・セミナー
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