インビザラインの装着時間についてBLOG
こんにちは、東京都千代田区の矯正歯科専門医院・神保町矯正歯科クリニック院長の東野良治です。
本日は「インビザラインの使用時間」についてお話しします。
「マウスピース型カスタムメイド矯正装置(製品名 インビザライン 完成物薬機法対象外)」
実は、これがインビザライン治療で、より綺麗に、より早く治す最も大切な要因なのです。
▶どうして1日20~22時間の装着が必要なの??
インビザラインという装置は数ある矯正装置のうちの1つです。
従来のワイヤータイプの装置との最大の違いは、装着している間だけ効果が発現するということです。(可撤式装置)
歯の動かすためには、一定の力を継続して歯に加える必要があります。
(インビザライン使用時間=歯を動かす時間)
では、逆にインビザラインを使用していない時は何が起こっているのでしょうか??
正解は、歯が元の位置に戻ろうとしているのです。
これを具体的に使用時間にあてはめてみましょう。
例1)1日の使用時間が22時間
1日22時間使用しているということは、使用していない時間が2時間です。
ということは、歯が移動している時間が22時間、歯が元に戻ろうとしている時間が2時間、差し引き20時間分(20=22-2)歯が動くということです。「生体反応はこうも単純ではないという前提は置いておいたとして」
例2)1日の使用時間が16時間
1日16時間使用しているということは、使用していない時間が8時間です。
ということは、歯が移動している時間が16時間、歯が元に戻ろうとしている時間が8時間、差し引き8時間分(8=16-8)歯が動くということです。
1日22時間使用→20時間の効果
1日16時間使用→8時間の効果
つまり、
たった、6時間さぼっただけで12時間も効果が減退してしまうのです。
そのため、
使用時間が短いと→期待通りに歯が移動しない。
治療期間が伸びる。
歯に負担をかけてしまう。
インビザラインはこれまでの装置にはない素晴らしい装置です
しかし、この「患者依存型装置」という側面をよくご理解いただいたうえでの使用が重要となります。
*神保町矯正歯科クリニックのスタッフInstagramから写真を転写
▶1日22時間装着する9つのコツ
ここまでの内容で、装着時間が大切だということが分かったと思います。
それでは、インビザラインをしっかり使用できるコツを見ていきましょう。
これは、本院でインビザライン治療を受けていただいた多くの卒業生の声を集めてまとめたものです。
当たり前のような内容と思われるかもしれませんが、ここに気を付けるだけで使用状況が変わるちょっとした習慣です。
*神保町矯正歯科クリニックのスタッフInstagramから写真を転写
- 食事の直前にだけ外す
→純粋な食事時間は案外短いです。その前後時間を省くだけでかなり変わります。 - 色の濃い飲み物はストローで飲む
→本来は、水以外飲食禁止!なのですが、経験者ならではアイデアで飲食しているのだなぁと思いました。 - 常に歯ブラシやマウスウォッシュを携帯する
→矯正治療の有無にかかわらず非常に大切な習慣です。矯正治療後も習慣化してほしいですね。 - スマホのアラームやリマインダーを活用する
→人間は忘れる動物です。タイマーは忘れません。助けてもらいましょう! - インビザライン専用のアプリを活用する
→次の項目で説明します。おすすめです。 - 保管ケースを携帯する
→外食時の紛失防止に効果絶大です。 - 痛みを感じるときは鎮痛剤を使う
→痛みに繊細な方は無理せず服用しましょう。 - 周囲の人に説明し、理解を得る
→周りの協力は大切です。インビザラインを使用していなかったら、注意してくれるかもしれませんね。 - 矯正治療のゴールを想像してみる
→かの有名なナポレオン・ヒルの名言、「思考は現実化する」に近いものがありそうですね。
▶インビザライン専用アプリって??
これはインビザラインジャパンが提供しているアプリです。
アライナー枚数や交換ペースを登録すると交換日に通知でお知らせしてくれるなど便利な機能がたくさんついています。
無料で使用できるので非常にお勧めです。
QRコードをアップしますので、インビザライン治療が始まったら是非ご使用ください。
*神保町矯正歯科クリニックのスタッフInstagramから写真を転写
まとめ
インビザライン治療において、1日20~22時間の装着 が成功の鍵を握ります。
装着時間が短いと、歯の動きが期待通りに進まず、治療期間が延びたり、歯に不要な負担がかかったりする可能性があります。
そのため、できる限り長時間装着し、効果的に歯を動かすことが重要です。
また、 日常生活の中で無理なく装着時間を確保するための工夫も大切です。
食事の直前にだけ外す、アラームやアプリを活用する、ケースを携帯するなど、ちょっとした習慣を取り入れることで、装着時間を確保しやすくなります。
インビザラインは、ワイヤー矯正と比べて目立ちにくく快適ですが、その分 患者様自身の努力が治療結果を左右する「患者依存型装置」 であることを理解し、正しく使用することが求められます。
インビザライン治療は、適切に使用すれば、快適で効率的に歯を動かすことができる素晴らしい装置です。
正しい装着習慣を身につけ、美しい歯並びを目指しましょう!
関連サイト
「マウスピース型カスタムメイド矯正装置(製品名 インビザライン 完成物薬機法対象外)
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投稿日:2025年3月2日 カテゴリー:よくある質問, インビザライン, 大人の矯正治療, 子どもの矯正治療, 歯並び・かみ合わせ・矯正治療