こんにちは、千代田区・神保町矯正歯科クリニック・院長の東野良治です。

 

いま、矯正医の間でこの記事が話題になっています。

 

「“抜かずに”でトラブル急増 「子供の矯正」正しい歯科医選び」

「http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/158301」

 

お子様（小学生）の矯正治療が大人の矯正治療と違う点は、治療を受ける人と治療を希望されている人が同一ではないことです。

 

もちろん、お子様自身が矯正治療を希望されている場合もありますが、ご両親が治療を希望されている場合が多いです。

 

ご両親はこれまで歯で苦労してきたので自分の子供にはそうならないようにとの親心によるものと思います。

 

また、お子様にできるだけ負担が少ないようにと「抜歯矯正は避けたい」という強い願いを持たれていることが多いです。

 

しかし、私たち矯正医はその気持ちを汲みながらも冷静に診断する必要があります。

 

お子様の歯列の状態は、皆さま様々です。

 

それに伴って治療方針も異なってきます。

 

もちろん、すべての症例を抜歯して行う先生はいないでしょう。

 

それと同じですべての症例を抜歯しないというのも冷静に考えればおかしな話です。

 

 

「非抜歯矯正は良くて、抜歯矯正は良くない。」、逆に「抜歯矯正は良くて、非抜歯矯正は良くない。」

 

どちらとも正しいとは言えません。

 

症例により正解が異なるのです。

 

私たち矯正医は、むやみに歯を抜こうとは考えていませんし、患者様が抜歯矯正を嫌がることも知っています。

 

しかし、それを踏まえたうえで精密検査資料を基に診断を下します。

 

それでも、抜歯矯正を進める場合は、私たち専門家としてのプロフェッショナルな判断があると冷静に受け止めていただければと思います。

 

矯正治療はいったん始まると長いお付き合いになります。

 

だからこそ、ご自身のお子様にあった最適な治療を冷静な判断のもとに選んでいただければと思います。

 

 

⇒関連ブログ　「NHK特集　子供の矯正トラブル」

 

 

 

 

 

 

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投稿日：2015年5月7日  カテゴリー：子どもの矯正治療, 歯並び・かみ合わせ・矯正治療