スクリューの埋入についてBLOG
こんにちは、東京都千代田区・神保町矯正歯科クリニック・院長の東野良治です。
本日は「スクリューの埋入について」お話します。
具体的には
スクリューの埋入手順と脱落率についてです。
スクリュー埋入手順についてお話しするのは、手順を知ることで埋入へ漠然とした不安感が減る場合があるからです。
埋入の手順
スクリュー埋入場所の決定(模型上で決め、口腔内で再確認します。)
↓
スクリュー埋入場所の消毒
↓
表面麻酔(キシロカインゼリーを歯肉表面に塗布します。)
↓数分後
浸潤麻酔(少し、ちくっとします)
↓数分後
スクリュー埋入場所に印をつけます。
↓
専用の電動ドライバーを用い、ゆっくりと埋入します。
(痛みはほとんどありませんが、圧迫感を感じます。)
(骨の硬い口蓋部では埋入に先立ち小さな穴をあけます。)
スクリュー脱落率について
埋入したスクリューは1か月後、100%定着(成功)するわけではありません。
(成功率=定着率=100%-脱落率)
定着率(成功率)は部位別、年齢別、性別により異なるとされています。
成人症例への定着率はおおむね90%以上とされています。
反面、若年者の即時牽引による定着率は60%といわれています。
しかし、若年者のケースでも3か月ほど治癒期間を設けると成人症例と遜色ない定着率になるとの報告もあります。
運悪くスクリューが定着しなかった場合は、若干場所を変えて再埋入を行います。
若年者の場合は、スクリュー埋入自体行わない計画へ方向転換することもあります。
通常、定着しなかった場合、患者様と再相談の上、再埋入するかどうかの決定を行います。
定着率は確率の問題です。
いつも定着することを祈っていますよ
参考文献)
Son S, Motoyoshi M, Uchida Y, Shimizu N. Comparative study of the primary stability of self-drilling and self-tapping orthodontic miniscrew. Am J Orthod Dentofacial Orthop 2014;145(4):480-485
Motoyoshi M, Matsuoka M, Shimizu N.Application of orthodontic mini-implants in adolescents. Int J Oral Maxillofac Surg 2007;36(8):695-699.
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投稿日:2015年6月26日 カテゴリー:インプラント矯正